節約と健康を叶える家づくり。クアトロ断熱とは？

前回の記事ではクアトロ断熱の概要についてご説明しました。
快適な室温を保ち、家の長持ちにも貢献するクアトロ断熱。
しかし、効果はそれだけではありません。
防虫効果や健康対策も兼ね備えているんです！
今回は、クアトロ断熱を構成する4つの建材についてご紹介します。

日光反射72％の遮熱材｜セレクト・リフレックス
太陽光による赤外線や紫外線は、室内の温熱環境に大きな影響を与えます。
真夏だと、一般的な外壁の温度は約60℃にまで上昇するんです！
しかし、太陽熱を反射して壁に熱を伝えない塗り壁材「セレクト・リフレックス」を使うと、
外壁の温度は30℃程度までしか上がりません。
室内を快適な温度に保ってくれるため、冷房費の削減にも効果的◎
柔軟性があるため割れたり剥がれ落ちたりしにくく、屋内の湿気を外へ排出する透湿性も併せ持ちます！
材料として使われるライムストーンはアルカリ性のため、汚れが付いても雨風で自然ときれいに◎
さらに耐火性にも優れ、ヘアーク ラックもほとんど入らず、高い接着力と耐久性も兼ね備えます。

ドイツ生まれの高断熱材｜ネオポール
外断熱材「ネオポール」は、ドイツ生まれの高断熱材のEPS(ビー ズ法ポリスチレンフォーム)ボード。
弾性に優れ、塗り壁のひび割れや剥離を防ぎます。また素材が軽いため、建物への負担がかからずメンテナンスが楽◎
建物を外気から遮断する外断熱は室内温度をほぼ一定に保つ役割を果たし、冷暖房のコストを削減します。
一般的に高価なイメージのある外断熱乾式工法に比べ、軽量で作業効率が高く、低コストである上に性能が高いのも特徴！
また、パネル自体が自己消火性を持ち、国 土交通省の防火構造30分認定を取得しています◎
代替フロンなどを使う断熱材に比べ、環境保全にも配慮した安全性の高い断熱材といえるでしょう。

調湿する内断熱材｜InCide PC(インサイド・ピーシー)セルローズファイバー
「InCide PCセルローズファイバー」は、100%大豆インクを使用して、アメリカの新聞古紙で作られた断熱材。
その断熱性能はグラスウールに比べて約4割も優れています！
また、調湿作用を持ち快適な湿度を保ってくれるため、高温多湿な日本の気候に最適◎
住環境の劣化につながる内部結露も防ぎます。
難燃剤として添加されるホウ酸には「ボロン#10」という特殊なものを含有率23%使用。
より高い効果を得られます。
さらに虫嫌いに吉報！
ゴキブリやシロアリなどの害虫から家を守る防虫・防カビ効果も高い！
害虫駆除試験において、99.7%ものゴキブリ駆除という高い結果数値にて証明を得ています◎

いい家は調湿する家、 呼吸する家｜スペイン漆喰(モルセムダーP)

スペイン漆喰は日本の気候風土に適した塗り壁材。
「呼吸する壁」と呼ばれるほど吸放湿性能が非常に高く、一般の漆喰に比べて+50%という検査結果もあります。
固化材として一般的に使われている樹脂やセメント、石灰などを一切含まないため、
環境に優しく、漆喰本来の機能を100%発揮。
調湿機能も抜群です！
結露やカビ・ダニを防ぐことでアトピー対策にも◎
また、無数の気孔が空気の層となり、外気温に影響されにくい室内環境を実現。
シックハウスの原因となる化学物質を含まず、室内の有害物質を吸着する効果もあり、
1mmに満たない人工的な塗り壁と、しっかり塗り厚のあるスペイン漆喰との違いは歴然です。