投稿日:2022.12.18 最終更新日:2022.12.19
Part.1 どうして日本の家は短命になってしまったのか
日本約30年。アメリカ約100年。イギリス約140年
実はこの数字、各国の住宅の平均寿命なんです。
日本の住宅は、イギリスの住宅に比べ5分の1の年月しか住めないことになりますね。
家の寿命が約30年ということは、30歳で家を持ったとして住宅ローンの終わる定年前には、もう一度建て替えなければならないということです。
そして実際、定年時の退職金をリフォームや建て直しに使わなければ住めないような家が、現代の日本には多く見られます。今後は、さらに増えることでしょう。
ご存知のように、日本は自然災害の多い国です。先の東日本大震災を例にあげるまでもなく、世界的な地震大国でもあります。昔の日本人は、そのような自然や気候的制約を意識し、そしてそれを活かした家造りをしてきました。たとえば、奈良の法隆寺は建立されてから約1400年もの間、風雨や各種災害に耐えてきました。
日本には、優秀な伝統建築技術がちゃんとあるのです。にもかかわらず、どうして日本の家は短命になってしまったのでしょうか。